インバウンドログ

台湾向け訪日観光メディア「旅旅-tavitavi-」を運営していく中でふと思った事を綴っています。

テーマは愛と感動、こだわりの詰まった着物レンタル店「愛和服」さんが本当に素敵でした。

先日、台湾人・香港人に大人気の着物レンタル店「愛和服」さんを取材せて頂きました。取材中、代表の畑和男さんにお話を伺う機会があり、サービスに込める思いやこだわりが本当に素敵だなと思い、気づいたらブログを書いていました。

浅草を浴衣美人で一杯にする

代表の畑さんにお話を伺う中で、浅草にたくさんの着物レンタル店がある中、愛和服さんが人気であり続けられる理由を垣間見る事ができました。今回はその中でも印象に残っている部分を紹介したいと思います。

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愛和服は愛と感動をテーマにしている、愛とはおもてなし、お客さんに感動してもらう為にはどうすれば良いか常に考えている。

愛和服さんの特徴は料金体系にオプションがほとんどなく、帯や小物、ヘアアレンジも全て込みで一律3,800円になっている所だそうです。

他店では2千円代から着物レンタルを行っている所もあるそうで、一見すると高めの料金体系なのですが、低価格でやっているお店は着物によって追加料金がかかったり、帯やヘアアレンジが別料金になっていたりして、結果的に高くつく事も多いそうです。

日本人ならまだしも海外から来た旅行客にとっては、オプションが多い料金体系は非常に分かりづらいですよね。

集客の事を考えると料金が低い方が見え方は良いですが、そういった事をしないのはせっかく着物をし着て楽しもうといしてるお客にがっかりして欲しくないという、愛和服さんらしい考えがあっての事でした。

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愛和服では帯の結び方にとにかくこだわっている。少しでも崩れていれば注意するし、熟練の着付け師さん達が毎日しのぎを削っている。日本人でも知らないような帯の結び方をするので、本当に喜んでもらえる。

愛和服さんのもう1つの特徴は帯の結び方のバリエーションが豊富な所です。ミッキー型の結び方まであるんだとか。

帯の結び方は複雑で難しく、習得には時間とコストがかかるので、簡単な結び方のみのお店が多いそうです。

それでも愛和服さんでは着付け師さんがそれぞれの流派で習得した結び方で華やかに着付けしてくれます。

実際に着物を来て観光している人を見比べてみると愛和服さんでレンタルした着物は確かに帯が華やかで目を引くものがありました。

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ユーザーを第一に考え、時に採算を度外視するレベルで細部にまでこだわる。それが愛でありおもてなしなんだと実感しました。

また、畑さんはこうしたこだわりは一見非効率に見えますが、口コミという大きな見返りになって返ってくると仰っていました。

確かに愛和服さんのFacebookページには2万人程ファンがいて、600件近い口コミがありますが98%が最高の星5で、好印象のコメントが多く寄せられています。

徹底してこだわってるからこそ、自信を持ってアピールできる。浅草を浴衣美人でいっぱいにしたい。

畑さんは最後にそう仰っていました。いつも笑顔で楽しそうにお話しをしてくださって、本当に素敵な方だなと思いました。

最後に

旅旅-tavitavi-では、愛和服さんのように強いこだわりをもってサービスを提供している方をもっともっと紹介していきたいと思います。こだわりをもって台湾・香港向けにサービスを提供している方がいれば是非ご紹介ください!

「主張し過ぎず、作り過ぎずの心地よいバランス」インバウンドメディアを作る上で意識してきたこと。

台湾向けの訪日観光メディア「旅旅-tavitavi-|日本旅遊情報」を運営している清水です。最近メディアについて質問される事が多くなったので、僕がメディアを運営する上で考えている事を発信していこうと思います。今回は海外向けにメディアを作る上で大切にしている「雰囲気」のお話です。

限りなくユーザーに寄り添ったメディアを作りたい。

約1年前、台湾向けの訪日観光客メディアを作ろうと決めた時思ったのが、旅行体験記を書いているブロガーと日本人目線の観光を紹介するメディアばかりで、ユーザーに寄り添ったメディアが無いと言う事でした。

個人ブロガーの場合は網羅性に欠けますし、pixnetと言う日本のアメブロのようなブログサービスを利用している人が殆どで、サイトの構造上、表現の幅に限界があります。

一方で国内のインバウンドメディアは、日本人目線の観光スポットや飲食店を紹介するメディアばかりで、言語的には海外向けに対応していても、文化レベルで対応しているメディアは殆ど無いと感じました。

「限りなくユーザーに寄り添ったメディアを作る」それが僕が最初に決意した事でした。

すべてはユーザーに最高の旅行体験を届けるために。

旅旅では記事を作成する上で日本に旅行に来る台湾人に対して、最高の旅行体験を提供するにはどうすれば良いかを常に意識しています。どんな内容にするか、どんな構成にするか、どのように表現するか、すべてはこの思想のもとに考えられています。

旅旅の記事が他のメディアと比べてシェア数が多く、検索にも引っかかりやすくなっているのは、このように徹底してコンテンツ作成を行っているからだと思います。

ユーザー目線で必要な情報を選別する。

多くのメディアと異なり、インバウンドメディアの場合、情報元と受け手で文化背景が異なります。日本の情報を異なる文化背景を持った受け手に発信するわけですから、メディアとしては情報を伝える(言語的対応)だけでなく、文化の調整(文化的対応)が重要だと考えています。

なので、旅旅では限りなくユーザー(旅行者)側に視点をおき、日本の文化に精通した台湾人ライターが、ユーザーが必要としてる情報を選別し、記事として発信するといった事をしています。

「良さ」「日本っぽさ」の相違

私自身、生まれ育った日本が大好きで、日本の良い所を海外に発信していきたいという思いは当然ありますが、同時に日本人が思っている「良さ」「日本っぽさ」と訪日観光客が求めている「良さ」「日本っぽさ」が同じとは限らないとも思っています。

国が異なれば文化も異なり、興味の対象や、価値観が異なるのは当たり前のことです。日本でよいと思われているモノやサービス、日本っぽさを記事にして「日本って良いよね!」と主張しても、なかなか響きません。

主張し過ぎず、作り過ぎずの心地よいバランス

旅旅が目指しているのは、主張し過ぎず、作り過ぎずの心地よいバランスで、相手の文化にそっと日本っぽさを溶けこませる事です。これからも台湾人の特徴を深く理解した上で、日本の台湾の橋渡しをしていきたいと思っています。

 まとめ

旅旅では最高の旅行体験を実現するために、日本と台湾のお互いの文化を理解した上で、共感を生むような心地良い雰囲気を作っていきます。というお話でした。

最後に「日本と台湾の橋渡し」「旅行×IT」でピンと来た人は是非ご連絡下さい!旅旅で一緒に働きませんか?特に台湾人ライター絶賛募集中です。興味がある方はこちらからどうぞ!

http://goo.gl/forms/WIgNJC8vHQDrHq7u1

インバウンドメディアを2ヶ月運営して分かった台湾の特徴Part-1

はじめに

旅々 -tavitavi- | 日本文化媒體 という台湾向けのインバウンドメディアを運営している清水と申します。6月15日にサイトを公開して、7月は月間10万uu,35万pv程度でした。9割以上が台湾からの流入でその他香港、マカオからのアクセスも少々あります。そんな私が2ヶ月サイトを運営してみて分かった台湾人の特徴を何回かに分けて紹介していきたいと思います。

"超"親日国台湾

親日国として有名な台湾ですが、2014年の訪日観光客数は約283万人で韓国・中国を抑えてトップの結果となりました。7割以上の人がリピーターで4回以上日本に来ている人も4割程度います。台湾の人口が約2300万人ってのを考えると親日ぶりは本当に凄いですね〜^^;

"超"ネット大好きな台湾

台湾は世界で一番ネットが好きな国と言っても過言ではなくfacebookの普及率は65%を超えています。日本が普及率20%程度なので、かなり普及率が高い事が分かると思います。それからLINEの普及率も恐ろしく高く、なんと70%を超えていますwちなみに日本は45%くらいです。とにかく台湾人はネットが好きみたいです。

今回はネット関係で日本と違って面白いな〜と思った事がいくつかあるので、それを紹介して行きたいと思います。

面白いものはすぐバズる!すごくバズる!

先ほどお伝えした通り台湾人はfacebookが大好きで、情報収集ツールとして使ってる人も多いです。なのでいい情報を投稿すると鬼のようなスピードで広がって行きます。日本で有名なバイラルメディアCuRAZY(月間720万UU)の総合ランキング1位になっている記事でもいいね数は数千程度ですが、公開して1,2ヶ月の僕らのサイトですら1万以上いいねが付いている記事がいくつかあります(笑)まあ日本人よりいいねのハードルが低いってのもあると思いますが、それでも凄いと思います。

バイラル向けの記事でなくてもバズる!

日本であればバイラル向けの記事はかなり釣りっぽいタイトルだとか大げさなタイトルが多いと思います。実際SEO寄りの記事とバイラム向けの記事ではタイトルの付け方が全く異なるので当たり前の事なのですが、台湾ではちょっと事情が違うみたいです。

さっき記事に1万以上いいねがついた記事がいくつかあるって言いましたが、決してバイラル向けの記事を書いているわけではありません。むしろ思いっきりSEO寄りに作ってます。「美味しいラーメン15選」「おすすめスニーカーストア5選」「お得なJRパスについて」など日本であればバズるようなタイトルではありませんが、実際かなりシェアされます。

台湾ではまだまだブログが強い!

日本では最近キュレーションサイトが乱立していて、Google検索でも「〜50選」みたいな記事がかなり上位に来ている事が多いと思います。台湾ではまだまだキュレーションサイト自体少なく、検索結果でも上位の検索結果に来るのはブログである事が多いです。

それに加えて台湾にはグノシーやスマートニュースのようなサービスがない(?)というかfacebookがある種その役割を担っている(台湾ではfacebookページを持っていて定期的に投稿しているメディアが多いです。)のでSEO寄りに書いたまとめ記事でもバズった」と考察しています。

まとめ

日本と海外だとだいぶネット事情が異なるので、やっぱりちゃんと現地の事を理解しないとダメですね。中国語全くわからないので四苦八苦してますが、頑張ります。とりあえず台湾向けにプロモーションを行いたい方はfacebook広告から始めるのが一番費用対効果高い気がします。今回は観光に関する事にほとんど触れなかったので、次回以降触れていきたいと思います。それではまた次回!